2013年2月。
気仙沼ニッティングに一通のメールが届きました。
件名は、「MM01、到着しました!」。
それは、MM01を手にされたお客様から届いた
最初のメールでした。
気仙沼ニッティングの
エンボスの浮いた箱を手にして興奮されたこと。
カーディガンと対面し、ひと目で気に入ったこと。
羽織ってみると、
編み手の方のぬくもりに包まれているようであったこと。
編み手の方からの手紙を読んで涙してしまったこと。
そして、
いつか家族と一緒に気仙沼に遊びにいきたいということ。
たくさんのうれしさが、ぎゅっとつまったメールでした。
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MM01はこういう箱でお送りしました。編み手の方のメッセージもこの中に。
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ひびのこずえさんデザインのロゴマークが、エンボス加工で浮き上がる‥‥
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そんな箱に入れて、お送りしました。
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MM01には、1枚ずつ、お客様の名前と編み手の方の名前が
入った証明書がついています。
そのメールには、お客様がMM01を着て
うきうきの笑顔になっている写真も添えられていました。
サイズも雰囲気もぴったり。
まるで前からもっていたかのように、お似合いです。
私たちはずっと、
このメールをいただく瞬間を待っていたのかもしれません。
「サイズはお客様にあっているだろうか」
ずっと気にされていた編み手の方は
お客様から届いた写真を見て、ほっとして、
「よかった‥‥」と涙ぐんでいらっしゃいました。
「注文した人」と「生産する人」という関係を超えた、
あたたかいやりとりもたのしかったです。
編み手のみなさんから、手書きの年賀状をお送りしたり。
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編み手の方からお客様へ送られた、特製カードの年賀状です。
「完成がたのしみです、お身体に気をつけて」
というお返事が、お客様から届いたり。
途中経過をお伝えするために、気仙沼から、
「いま、こんなふうに編んでいますよ」
という写真を送ったりもしました。
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お客様からのおたよりの中には、
「娘が志望の中学に合格しました」というご報告まで!
もう、ほんとに親戚のような気持ちになってしまいます。
そんな、気仙沼ニッティングのスタートでした。
すくない数でも、
関わる人のすべてがよろこびを感じている。
こんなに明るい手応えを感じるスタートが切れたことを、
私たちは心からうれしく思っています。
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あらためて思います。
気仙沼ニッティングでMM01をご注文いただくことは、
気仙沼にひとり親戚ができるようなものだと。
カーディガンがほつれたら、相談できる。
うれしいことがあったら、おしらせできる。
気仙沼に遊びにいったら、お茶飲み話ができる。
1着のカーディガンを通じて、これからも私たちは、
そんな関係をつむいでいかれたらいいなと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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