気仙沼の大島でとれた海藻「青草」から染料を抽出し、毛糸を染めて、セーターを編みました。とてもきれいな色のセーターが、できましたよ。
◯ 鎌倉シャツさんと一緒にはじめたプロジェクト
海藻で毛糸を染めるきっかけをくださったのは、鎌倉市を本拠地とする「鎌倉シャツ」さん。鎌倉シャツさんは、これまで、鎌倉のお寺のサクラやアジサイでシャツを染めるなど、地域のもので染めた商品をつくるお取り組みをされてきました。去年の6月に、仙台に新しくお店を出されたことをきっかけに、宮城の会社と協力し、宮城のもので染めた商品をつくってみようと考えられ、気仙沼ニッティングにお声かけいただきました。
◯ 気仙沼大島で採れた海藻「青草」
それはおもしろそう、ぜひやってみたい、とさっそく染料のもとになるものを探しはじめました。気仙沼は、豊かな海に恵まれた町。できることならば、海で採れるもので染めてみたい。そう考えて、貝殻や、昆布など、気仙沼の海にあるものでいろいろ検討したのですが、なかなかいい色が出るものに出会えません。そうこうすること数ヶ月、気仙沼の大島で牡蠣の養殖業を営む「ヤマヨ水産」の小松社長から「私たち漁師が青草(あおくさ)と呼んでいる、牡蠣のまわりに付着する海藻なら、いい色が出るのでは」とご提案をいただきました。
青草は、牡蠣を育てていると周囲につくもののふだんは使うことのない海藻で、葉が薄く、きれいなみどり色をしているとのこと。(※漁師さんたちには「青草」と呼ばれていますが、分類としては「アオサ」の仲間のようです)
おいしい牡蠣の育つ美しい海で、一緒に育っている青草。たしかに、これならきれいな色が出そうです。
そこで、小松社長に青草をおすそわけいただき、乾燥させて研究所に送り、染料を抽出していただき、試しに少し毛糸を染めてみると、とってもきれいな色に染まりました。
「青草」で染めた毛糸は、萌黄色(もえぎいろ)や若苗色(わかなえいろ)に近い、それでいて、どこかに海の気配を感じる、なんとも美しい色です。
◯ 海藻で染めた毛糸で、セーター「エチュード」を編みました。
とてもきれいな色が出たので、この「青草」と呼ばれる海藻で染めた毛糸で、気仙沼ニッティングのロングセラーのセーター「エチュード」を編むことにしました。
担当した編み手さんたちも「きれいな色」「編んでいても、やわらかくやさしい気持ちになる」と、よろこんで編んでくれました。
編み上がったエチュードは、なんとも美しく、やさしく、着やすそうで、それでいてあまり見たことのない、いい色のセーターになりました。私たちは、この色を「海の青草」と名づけました。
「海の青草」のエチュードを、1月19日(金)から発売します。
商品概要
商品名 : エチュード
色名 : 海の青草
素材 : ウール100%
染料 : ボタニカル染料(気仙沼産の海藻から抽出)
サイズ : S、M、Lサイズ(サイズは男女共通、Lのみ受注対応)
価格 : 99,000円(税込) 送料別
ご注文方法
ご注文は、
の2つの方法でお受けいたします。
納期につきましては、オンラインストアおよび店頭にてご確認ください。
オンラインストアからのご注文について
気仙沼ニッティングのオンラインストアにてご注文いただけます。
気仙沼ニッティング本店
「メモリーズ」でご注文について
気仙沼ニッティングの本店「メモリーズ」にてご注文いただけます。
◯ 気仙沼ニッティング 本店「メモリーズ」
住所:宮城県気仙沼市柏崎1-12
(駐車場住所は柏崎1-20、気仙沼ニッティングのマークがついているところです)
営業日:土曜日
営業時間:11:00〜17:00
気仙沼の海藻で染めたニット、どうかお楽しみいただけますように。