KAMOSHIKA
気仙沼ニッティングの本店「メモリーズ」には、ときどき、カモシカが遊びにきます。
初夏の夕暮れどき、ゆっくりとお店の前の坂を歩いていることもあれば、雪の降る日に、窓から、じっとお店の中をのぞいていることもあります。朝、開店準備のために出社したら、カモシカが先にお店に来ていて、入口でじっと待っていたことも、ありましたっけ。

そんな身近にいるカモシカですが、彼らは、私たち人間に、なついているわけでもないのです。人をおそれず、かといって、親しくなろうともせず、野生の神々しさをまといながら、ただ彼らは、近くにいます。
私たちもまた、適度な距離感とリスペクトを持って、カモシカに接しています。
そんな、私たちにとって特別な存在であるカモシカをモチーフに、なにかをつくりたいと、以前から考えていましたが、ついに念願が叶いました。
カモシカのニットバッグ、登場です。

編み地のデザインは、ニットデザイナーの東海えりかさん。北斎館とのコラボレーションプロジェクトでご縁をいただき、東海さんなら、あの野生味あふれるカモシカを、きっと生き生きと表現してくださるだろうと、お願いをいたしました。

生まれてきたニット地のカモシカは、まさに、私たちがよく知るカモシカでした。
シカでもウシでもない、まるでいくつもの動物がまざった神話上の生き物のような風貌。
愛嬌があるように見えつつも、なにを考えているかわからない目。
素朴でありながら、どこか神々しさを感じさせる雰囲気。
まさに、私たちがよく見る、カモシカです。


裏には「KESENNUMA KNITTING」のロゴがあしらわれています。
カモシカのバッグの編み地デザインをしてくださった東海えりかさんに、お話を伺いました。
気仙沼のカモシカの写真をご覧になったとき、どんな印象を受けましたか?
雪の降る中で振り返っている姿は神々しく感じるのですが、その目はなんとも優しくて野生動物ながら気仙沼の皆さんにとっては私が思うより身近な存在なのかなと思いました。
このバッグのチャームポイントはどんなところでしょう?
野性味あふれるカモシカが毛糸で編み込まれることによって程よい暖かみが生まれました。そして落ち着いた色を用いた配色は日常生活に取り入れやすいと思います。

そしてこのバッグ、見た目がかわいいだけではないのです。つくりがしっかりしていて、丈夫で、かつ上品な質感があります。持ち手の部分は革、内側にはナイロン地の内袋がついています。中にものを入れても編み地に響くことがなく、安心してたくさんお使いいただけます。

カモシカのバッグは、店頭のほか、オンラインでもご注文をお受けいたします。ご希望の方は、以下よりご注文ください。

「カモシカのニットバッグ」
- ◯ 素材
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表地
ファー部分 : ベビーアルパカ 63%、ナイロン26%、ウール11%
ファー部分以外 : ウール100%
裏地 : ナイロン100%
持ち手 : 牛革 - ◯ サイズ
- 幅 : 約25cm 高さ 約35cm(持ち手を除く)
持ち手 : 高さ 約13cm - ◯ 価格
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99,000円(税込)別途送料 1,100円(税込)がかかります。